第6回「ベルとハンマー」
「Kouppa」プロフィール
東京都出身
9歳よりトランペットをはじめる。
これまでに福井功、古屋誠孔、マスター
クラスにてMatthias Hoefsの各氏に師事。
日本大学芸術学部音楽学科卒業、
同学科卒業演奏会出演、ヤマハ管楽器
新人演奏会第21回金管楽器部門出演。
現在、フリーの奏者として多方面で
活動する傍ら、島村楽器ミュージック
スクールトランペット科講師として、また
アマチュアバンド、部活動などの指揮者
及び指導者としても活動している。
『東京ニュースカイオーケストラ』
リードトランペットレギュラーメンバー。
 
過去の講座
2007/2/21
第1回「はじめまして」
2007/3/22
第2回「木管と金管」
2007/5/10
第3回「サクソルンと仲間達」
2007/6/11
第4回「唇を振るわすことに慣れよ」
2007/7/9
第5回「例えるならパスタ?」
2007/9/4
第6回「ベルとハンマー」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ビーっと音が出ましたでしょうか?難しいですよね…f^_^;
大切な事は、唇のなるべく表面を振動させようとすることです。
表面を振動させてその周囲が共振するようなイメージです。
…わかりにくいですよね…(苦笑)
お寺の鐘を想像してください。
鐘を衝いた所が振動の元となって鐘全体に響き渡ります。同じように、
唇もある場所(前回の息の通った道)が振動の元となって周りに伝わるような、そんなイメージです。
ですから、マウスピース内の唇全部をウリャーっと震わそうとするのではなく、
一点を目掛けて振動させようとするのです。
また、鐘を衝く場所がずれていたら良く鳴ってくれないし、
鐘の大きさによっては衝く丸太があまりに太過ぎても鐘を揺らしてしまうだけで
良い音は出そうにありません。
唇にも音を出すのに適した場所と息の使いがあります。
場所といえば、例えばマウスピースの充てる位置から角度、それから前回の振動する場所。
皆さんの唇にもそれぞれ良い音の出る場所があるので、(感覚的な)中央部分の表面を
より神経質に扱い、良く鳴る場所を見つけましょう。

もうひとつ、息遣いといいましたが、唇が鐘なら、丸太は息です。
話は跳びますが、「鐘」といえば某局のど自慢の鐘。あの何本もぶら下がった銀色の柱体、
名前をチューブラーベルといいます。
そう、宙ぶらりんにぶら下がっているからチューブラ・・・残念ながらそうではなくて、
鐘(ベル)を管(チューブラー)にしたものだからその名がついています。
伊東四郎さんが某食卓でベルの中腹を叩いて演奏するのを見たことがありましたが
実はこれは間違いで、のど自慢を良く見てらっしゃる方は某食卓で叩かれた時の音色にあれっ?
て思われませんでしたか?(1〜2年前に一度見たきりですが…)。
ベルを叩く場所は端っこ、吊されたベルてっぺんの一段高くなった縁部分で、
ここを叩く事でベル全体に振動が伝わり豊かな音が得られます。
また叩くハンマーにも色々な種類があり、材質も木材や樹脂などによって音色が変わります。

これらに似たことがらっぱにも言えるなと思っています。
チューブラーベルの例を参考に、唇で言うところの表面(唇の立体的曲面の頂点付近)を振動させるために、ハンマーのように調度良い太さと密度の息を充てる事で良い音が出るのです。
密度という言い方をしましたが、これは息の圧力にあたります。
いま話すには難しいのですが、息遣いとは、息の太さ、速さ、圧力、そしてタンギングという技術を
舌や肺を含めた体全体を使って総合的に調節し、それぞれ求める音に適した操作行うことを言います。


【続く】

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